おたくぐさ

コンピュータ,クルマやバイク,電子技術等等,オタクなトピックの駄文を書き散らし,垂れ流します。本サイトはアフィリエイトを設定しています。

ミツバのバイク用ドラレコがまともに動かなくて長く往生した話 (2)

前回

ミツバのバイク用ドラレコ EDR-21Gα。取付けが終われば,さっそく設定&試運転をしてみましょう。

正しいフォーマットのSD メモリを用意する。

まずSDメモリもクラス10のものを。ドラレコ対応を謳っているものが無難でしょう。ブログ主が買った下記のSDメモリはちゃんと動きました。

SDメモリをドラレコにセットします。SDメモリはFAT形式で,アロケーションユニットが64KBとなるようにフォーマットされていなければなりません。本体に付属のSDメモリはそのフォーマットになっているはずですが,容量が32GBしかありません。

もっと大きな容量のSDメモリを使いたい場合,自分でその通りフォーマットする必要がありますが,Windows 11 の場合,容量によっては FAT 形式が選択できず,exFAT 形式しか選択できなかったりします。その場合の対応は以下の記事に書いています。

zhainan.hatenablog.com

フォーマット形式があっていないと録画してくれません。まずはここを確実に!

スマホアプリをインストールして WiFiドラレコに接続する。

EDR-21Gαの設定にはスマホアプリが必要です。「Moto DR」というアプリをインストールしないといけません。iPhone 用も Android 用もあります。

MITSUBA moto DR

MITSUBA moto DR

  • 株式会社ミツバサンコーワ
  • ユーティリティ
  • 無料
apps.apple.com play.google.com

スマホアプリによる設定は以下の動画の通りです。


www.youtube.com

バイクのキーをONにすると,EDR-21Gαが起動し,初期化処理が始まります。初期化処理の間,青色LEDが1Hz周期で点滅します。青色LEDの点滅がいったん止み,またしばらくして青色LEDが1Hz周期で点滅するようでしたら,初期化処理でコケています。カメラやGPS,SDメモリに異常があると初期化処理を繰り返します。

初期化処理が無事終了すると,スマホアプリをEDR-21Gαに接続できるようになります。ボタンを長押しすると,EDR-21Gαはスマホアプリからの WiFi 接続を待ち受ける状態となります。このとき青色LEDがピピッ,ピピッと点滅しています。EDR-21Gαは「MotoDR◯◯◯」という名前のWiFiアクセスポイントになっていますので,スマホをそこに WiFi 接続します。パスワードはデフォルトで「12345678」です。

スマホアプリで最初にすべきことは,カメラの回転方向の向きの調整です。前後のカメラについて,ステーのネジを緩め,スマホアプリ内で映像を確認しながらカメラを回転させて向きを整え,最後にステーのネジを締めます。

その他,録画の際の解像度を設定したり,SDメモリをドラレコ用にフォーマットしたりが可能です。

すべての設定が終われば,ボタンを普通にワンプッシュすると,EDR-21Gα は録画を始めます。

初期化処理中に何か問題があった場合,赤色LEDでエラー表示がされます。エラーがある場合,スマホアプリへの接続はできない仕様のようです。そしてドラレコで何が起こっているのかは LED の点滅を見るよりありません。ユーザ側でできるトラブルシューティングは思いっきり制限されます。この辺の異常系のつくりが EDR-21Gα は最悪のデキなのです。こうなってしまったときの話は次回以降に書いていきます。

録画しながら走ってみる。

雨天や夜間といった悪い条件下で走って録画してみました。


www.youtube.com

動画に雨滴がついたり,ヘッドライトで白飛びしたりと不満はあるのですが,バイクのドラレコはクルマのドラレコより格段に条件が悪いです。カメラは雨に曝される外に設置されますし,カメラの高さもおおよそクルマのヘッドライトの高さと同じぐらいになってしまいます。こうしたことを考えれば,仕方がないし,まあこんなもんなのかなと思います。

PCアプリ

EDR-21Gα は動画を mp4 形式でSDメモリに録画します。

上述のスマホアプリで録画を見たり,スマホにダウンロードしたりが可能ですが,面倒ですしダウンロードに時間がかかります。

動画を見たければ,キーを OFF にした後にSDメモリを抜き取り,PCで見るほうが現実的です。SDメモリを抜き取りやすくするためにも,マグネットシートを使って取付けをしたほうがよいのです。

zhainan.hatenablog.com

SDメモリに記録されている mp4 ファイルをそのまま見てもよいのですが,ミツバがユーザ向けに公開している「Moto DR Player」というビュワを使うと,フロント,リア両方の画像を同時に視聴できたり,車速,走行中の場所やバイクのサージ,スウェイ,ヒーブの加速度が視覚化されたりしていて便利です。スマホアプリは正直微妙なデキなのに対して,PCアプリはデキがよいです。

www.mskw.co.jp

EDR-21Gα を持っていなくても,Moto DR Player はダウンロードして試せます。お試し用のファイルセットを置いておきました。

firestorage.jp

上のリンクから zip ファイルをダウンロードし,zip ファイルを展開します。Moto DR Player を起動し,「ファイル」の下の「データフォルダ読み込み」のメニューを選択。zip ファイルを展開したフォルダの中にある,「EDR_MotoDR」のフォルダを選択します。

MotoDR Player

なお,デッドレコニングはやってくれず,GPSが入らないトンネル内では緯度・経度は再現されません。

緯度,経度や加速度の情報は mp4 ファイルに埋め込まれているのではないかと思います。いずれフォーマットを解析して,Pythonスクリプトで抜き出そうと思っているのですが,ちょっと今,忙しいのでいつになることやら。

Moto DR Player の動画も置いておきました。


www.youtube.com

次回は運悪くドラレコがちゃんと動かなかった人向けに記事を書きます。

つづく