おたくぐさ

コンピュータ,クルマやバイク,電子技術等等,オタクなトピックの駄文を書き散らし,垂れ流します。本サイトはアフィリエイトを設定しています。

RSタイチの電熱ウェア/グローブを改めて直してみる。

2週間ほど前に,RSタイチの電熱ウェア/グローブの配線がダメになったので直していました。それに関する続報というか,アフターケアというか・・・。

zhainan.hatenablog.com

グッドニュースとバッドニュースがあります。

DC-DC コンバータは服の中に入れても大丈夫!

製品には,バイクのバッテリ電圧(13.2V)を電熱ウェア/グローブの電圧(7.2V)に下げる DC-DC コンバータがついていたのですが,これが断線で使えなくなってしまったので,ちょっとごついけど中国製の DC-DC コンバータに換装しました。

服の中に入れて熱がこもって故障してしまうことを恐れ,写真のように服の外にぶら下げていたのですが,やっぱりダサいのと,お腹に爆弾巻いてるアブない人に見えなくもありません。

中国製 DC-DC コンバータ

まずは実際の消費電力の計測。電源電圧が12Vのとき,電熱ウェア/グローブともに,強,中,弱でそれぞれ800mA,550mA,400mA程度の出力,電力だとそれぞれだいたい10W,7W,5W。全部オフにしても 4mA 程度の電流が DC-DC コンバータに流れます。バッテリがあがってしまうので,エンジンをかけない状態でDC-DC コンバータを長時間繋いでおくのはやめたほうがよいです。それを考えれば,DC-DC コンバータは車体側でなく,ウェア側につけたほうがよさそうです。DC-DC コンバータを車体側に置きたいのなら,ACC 連動にすべきですね。

つづいて服の中に DC-DC コンバータを入れても大丈夫か実験です。DC-DC コンバータの表面に温度計測用の熱電対を取り付け,服の中に入れ,チャックを閉じて,電熱ウェア/グローブをフルスロットルに。電圧低下分を熱で飛ばすリニアレギュレータとちがって,スイッチング&平滑で電圧を下げる DC-DC コンバータは,原理上それほど熱を出しません。(相当熱が出るなら,それは設計が悪く,効率の悪い DC-DC コンバータです。)

DC-DC コンバータの温度計測

しばらくつけっぱなしにしていましたが,全然温度はあがりません。30℃もいきませんでした。ということで,結論としては服の中に入れてもまったく問題なし。

今は DC-DC コンバータを服のお腹側に収めています。背中のヒータから遠い,お腹側は走行風があたって外気温が上がりにくい,バイクに乗っているときは前傾姿勢で服のお腹側に空間ができて着心地の問題が出ない・・・以上が理由です。

電熱グローブの防水コネクタはダメだった!

前の修理のときは,電熱グローブのコネクタを,日本圧着端子さんの防水コネクタ,JWPF シリーズに交換していました。

いろいろギリギリで強く推せないと書いていましたが,その通りの結果になってしまいました。やっぱり心線とコンタクトのかしめが甘くなっていたようで心線が抜けてしまいました。決して部品の品質が悪いわけでなく,ブログ主の部品の選択が悪かったことに尽きます。

心線が抜けた防水コネクタ

しかし,よい防水コネクタが見つかりません。もう防水は諦めて普通のDCジャックに変更しました。DCジャックは寸法,定格電圧・電流のちがいでいろいろ種類があるのですが,オリジナルと同じ EIAJ2 と呼ばれるタイプのものを使っています。

EIAJ2 タイプのDCジャック

この手のジャックは一般にケーブルのハンダ付けがやりにくいです。今回はケーブルがちょっと太いうえに,EIAJ2 のDCジャックが小さくて本当にやりにくいです。どう曲げてもショートしないように施工する必要があります。

防水コネクタでなくなった分,雨の時にケーブルが水に浸からないよう,着付けをしないといけません。一方,抜け止めのツメがなくなったのでグローブをはずすのが楽になりました。防水コネクタはグローブをはずすとき,ツメを押さないといけないのがちょっと面倒でした。