おたくぐさ

コンピュータ,クルマやバイク,電子技術等等,オタクなトピックの駄文を書き散らし,垂れ流します。本サイトはアフィリエイトを設定しています。

ミツバのバイク用ドラレコがまともに動かなくて長く往生した話 (1)

ミツバのバイク用ドラレコを買ったのだけど・・・

ジクサー150に取り付けようと,ミツバのバイク用ドラレコEDR-21Gαを昨年11月に購入しました。あきばお~で税込 33,264 円しました。バイク用の電子製品は,市場規模が小さかったり,クルマ以上にシビアな環境で使われたりで高くなりがちですが,やっぱりなかなかのお値段です。

Amazon では星が4以上の好評価ですが,ブログ主は色んな意味で星1個にしたい製品です。

取り付けてサクッと動いた購買者には,そりゃ素敵な製品だったのでしょう。ブログ主の場合,11月に購入して取り付けて,使えるようになったのは1月中旬になってから。こんなに時間がかかっているのは,すったもんだがあったからです。

車載機器は取り付ける前に部屋の中でテストすべし。

ドラレコが届けば,モノを買った高揚感からすぐに取り付けて使ってみたくなるもの。でも,ドラレコのような車載電子機器は,いきなりバイクやクルマに取り付けず,まずは部屋の中でバッテリか実験用電源につないでちゃんと動くか試験するべきです。製品に初期不良があった場合など,車載状態のままだとトラブルシューティングが面倒だからです。屋外なので暑かったり,寒かったり,狭かったり,日が暮れて暗くなったり,近所の人に不審に思われたり,部品や工具が迷子になったり,計測機器が十分に使えなかったり。

今回学んだことですが,これを最初にやっていれば,こんなに時間を無駄にすることはなかったです。

ドラレコの取付

本体はタンデムシート下の工具セットトレーに収納しています。元々,ここにあった工具セットと車検証入れはホームセンターで買ったベルトポーチに入れてリアキャリアに吊っています。

ドラレコ本体の収納

工具セットトレーは深みがあり,製品付属の両面テープでドラレコ本体を固定してしまうと,側面のスロットにあるSDメモリの抜き差しができなくなってしまいます。ホームセンターでスチール製のジョイント金具を買ってきて工具セットトレーに自動車の外装用の両面テープで貼り付け,ドラレコにはマグネットシートを貼り付け,磁力で着脱可能なかたちで固定するようにしています。工具セットを固定していたゴムバンドは外してしまいました。また,工具セットトレーに埋めてあった OBD2 端子は工具セットトレーの横から出すようにしています。整備等で工具セットトレーを外す必要があるときはジョイント金具を取り外します。自動車の外装用の両面テープはとても硬くくっつきますが,きれいに剥がすことができます。

マグネットによるドラレコ本体の固定

【注意】工具セットトレーとカウルの隙間に,ネジやプッシュリベット,SDメモリ,SDメモリの蓋などを落としやすく,落とすと見つけたり,取り出したりが大変です。カウルを外したり緩めたりしないといけません。一度,SDメモリを落として見つからず,ファイバスコープで探し回りました。SDメモリの取り外しはしっかり指で押さえ続けないと,バネの力で飛び出してきますので注意が必要です。

フロントカメラはヘッドライトの下に,リアカメラはナンバ灯の上に設置しています。取り付けるときはいったんカメラをステーから取り外し,両面テープでステーだけを取り付けます。そうしたほうがステーをまっすぐ取り付けやすいです。その後,カメラをステーに取り付けます。あとでスマホアプリで確認しながら,カメラの回転方向を調整しないといけません。カメラをネジでしっかり固定するのはそのときでよいです。

フロントカメラとリアカメラの取付け

押しボタン/LED表示器はタンクに取り付けました。ドラレコスマホアプリをWiFi接続するときとエラー表示を見るときぐらいにしか使いません。このエラー表示がなかなかイケてないのですが,その話は後日。

押しボタン/LED表示器の取付け

GPSはミラーステーの下に市販のステーを取り付け,そこに両面テープで固定しています。

GPSの取付け

使っているステーは Daytona さんのドライブレコーダのカメラ用ステーです。こんな鉄板を打ち抜いて色を塗っただけのものが1100円。高い・・・。フライス盤を持っている人,アルミ板を切り抜く根気と時間のある人は自分で作ってもよいでしょう。

電源はバッテリからのプラス(+B)とマイナス(GND)に加え,キーに連動するアクセサリ電源(ACC)が必要です。アクセサリ電源は下記の電源取り出しハーネスを使って,尾灯の配線からもらってきています。このハーネスを本体と尾灯のコネクタの間に割り込ませるだけです。

アクセサリ電源はスマホ充電器やETCにも使います。尾灯への電源供給では容量が足りるか心配なので,間にリレーを入れます。

以下は実体配線図。

【追記 2024.01.30】ヒューズを描き忘れていたので修正しました。

実体配線図

ケーブルやコネクタの収納はちょっと苦労をします。シートの下はこのドラレコ,ETC,スマホ充電器,電熱ウェア/グローブ,リレーの配線でぐちゃぐちゃになっています。コネクタもちょっと大きくてごついです。ケーブルを遠回りして車体に這わせ,シートの下にはコネクタ接続の作業性を損なわない程度の長さだけになるようにするのがコツです。

配線の収納

ケーブルの固定は電気工事用の結束バンドやタイベースを使用しています。GPS,スイッチ,フロントカメラのケーブルはコルゲートチューブで束ねて,自己粘着テープで縛って保護しています。

断線のリスクがあがるので,ケーブルを這わすときはRを取り,結束バンドでガチガチに縛ったりしてはいけません。また,シートでコネクタやケーブルを押しつぶしたりしないようにも注意。シートは思ったより下に出っ張っています。

コネクタのピン折れに注意!

オスのコネクタのピンが細く折れやすいです。さらにオスとメスのコネクタのコンタクト金具のクリアランスがかなりタイトになっています。オスとメスのコネクタを接続するときに,コネクタが斜めになっているとピンが当たり,そのまま挿し込むとピンが折れてしまいます。コネクタはまっすぐ抜き挿ししないといけません。

ピンを折ってしまうと,ただピンを折っただけなのに,もっとも値段のする本体の買い換えになってしまいます。オスのコネクタは本体のほうについているからです。普通はオスのコネクタって,接触による短絡を避けるために電源供給を受ける側に使うんですけどね・・・。本体のコネクタについては,バッテリにつなぐケーブルにはオス,その他にはメスを使うべきやろうと。

ブログ主はこれでGPSのピンを1本折ってしまい,これもまた運用までに途方もない時間がかかる原因となってしまいました。

コネクタが見づらい暗いところで手探りで作業するのはやめましょう。

取付けの話は以上です。稿が長くなったので改めます。ちゃんと動かなかった場合の対応などは次々回以降に。

つづく