(前回)
昼食後,本土から陸路で行ける最西端[地図]に向けて南進開始。
鄭成功は,清に滅ぼされた明を復活させようと,台湾に居たオランダを駆逐し,台湾の台南あたりを拠点に清に徹底抗戦していた武将です。浄瑠璃や歌舞伎の『国性爺合戦』の主人公のモデル。というのは,高校時代に国語便覧かなにかの資料を読んで知っていたのですが,実は日明ハーフで,母親が平戸の日本人というのは以前台湾に旅行に行ったときに知りました。鄭成功の根拠地だった台南には,鄭成功を祭った神社「延平郡王祠」があり,母親の位牌も祭られています。(写真は2006年8月26日に撮ったもの。)
鄭成功記念館は,鄭成功の出生地の近くにあります。建物は日本風,中の祭壇は台湾の道観(台湾にいっぱいある「◯◯宮」という名前の道教の神殿)のようなもので,お祭りしている神様も鄭成功のほかに,媽祖とその眷属の千里眼,順風耳と,名前を知らない3柱の神様(中央の神様がここで一番えらい?)。台南で見た,鄭成功の母親の位牌のレプリカでしょうか,ほぼ同じ外観の位牌(「田川氏神位」と書かれたもの)が祭られています。祭壇のうえに中国風の横断幕があるのですが,これは今度の台湾総統選に出馬する頼清徳氏(今の蔡英文総統の後継)が台南市長のときに,ここを訪れて奉納されたものとのこと。
鄭成功記念館は,私が独身時代に住んでいた2Kのアパートぐらいの広さで,そんなに大きくはありません。ボランティアの方が説明をしてくださいます。無料の駐車場が3台分,バイクはその駐車スペースの周辺に駐めておけます。
(つづく)