生駒聖天寶山寺
(前回)
暗峠から生駒聖天へ。奈良,生駒に9年ほど住んでいましたが,ここに行くのは初めて。住んでいる間,生駒の聖天さんには全く興味がなく,行こうと思ったことがありませんでした。寺社仏閣にそもそも興味がありませんでした。住んでいるところの名所,名物も,なかなか行ったり食べたりしないものですし。
生駒聖天寶山寺
生駒随一の名所,寶山寺[地図]にせっかくなので行ってみましたが,行く前と行った後とで印象大逆転。こんな立派な大伽藍だったとは。
お祀りしているのは聖天さんこと,歓喜天。
願いをとてもよく聞いてくれるけど,ちゃんと複雑な手順に沿ったお祀りをしないと祟りもすごいらしいです。
油で歓喜天を沐浴させる。銅器に清浄な油を入れて適温(人肌)に暖めて,その油を柄杓などで汲んで,歓喜天の像に油を注ぐ。108回を単位として,1日に7回行う。
毎日油でメンテとか,なんだか旋盤等の工作機械みたいです。
聖天さんは午前中は衆生の願いを聞き,午後はそれらをかなえて回っているので,参拝は午前がよいそうです。職場に弁当を持ってきてくれる弁当屋さんみたいです。正月の初詣に向けた準備や清掃でお寺の人たちは忙しそうにしていますが,年末で参拝者はまばら。これだと聖天さんがお願いをかなえてくれる順番が早く来そうです。
門前町
生駒聖天の門前町は,麓の近鉄生駒駅ではなく,そこからケーブルカーであがった宝山寺駅から宝山寺にかけて延びています。門前町なんですが,スナックとか喫茶とかあって温泉街みたいです。石畳の階段があって,ちょっと群馬の伊香保温泉成分を感じます。昔ながら感のある旅館にときどき今風のお洒落な店が混じっている感じでしょうか。
一体自分でもどういうところでそう判断しているのかわかりませんが,街並みに何かどうも引っかかるものを感じて,後で調べたら,やっぱりこういう事情のようで・・・。
下の記事はめちゃくちゃ勉強になりますね。すごい。
ケーブルカー
公共交通機関で生駒聖天に行く場合,一般的には近鉄生駒駅前から出ているケーブルカー,生駒ケーブルを使うことになります。宝山寺線と山上線に分かれていて,宝山寺線は生駒駅から寶山寺まで。山上線は寶山寺から生駒山上遊園地までをつないでいます。
このケーブルカーはちょっと変わっていて踏切があります。ケーブルカーですので,車両が自分より下に居る場合は踏切にケーブルが通ることとなり,さらに車両が走っているときはケーブルも動いています。年をとると筋力が落ち,思ったより足があがっていなかったりするので渡るときは注意しないといけません。
宝山寺線は,複々線(線路が4本)になっているところに踏切[地図]があり,クルマも通れる見応えのある踏切となっています。
彩華ラーメン
菩提寺の住職と話をしたあと,天理ラーメンの「彩華」で遅い昼食。九州に居るとラーメンは豚骨ばかりなのですが,年齢のせいか豚骨ラーメンを食べるとお腹を壊すようになってしまいました。豚骨の臭いすら苦手になってしまいました。
関西に来ると,天理ラーメンを食べたくなります。学生のころは仲間と天理の屋台まで食べに行ったりしてました。以前は京都や大阪にも店を出していたのですが,お店減らしたのかな。奈良にはそうそう来られないので残念です。
r.gnavi.co.jp写真を見るとたいがい脂が入っているように見えるのですが,豚骨ラーメンのようにお腹は壊しませんでした。
(つづく)