宝塚の日本一狭い橋
(前回)
子供の頃,住んでいた阪急電車の今津線沿いをバイクで走り回り。子供と大人では空間や時間を見るときのスケールがちがうようで,長いと思っていた時間が短かったり,遠いと思っていたところ近かったり,広いと思っていたところが狭かったり。
六甲山地縦走の起点,塩尾寺[地図]あたりから見下ろす宝塚の中心街。70年代に旅館が並んでいた通りは,いまや残っているのは「若水」のみ。ことごとくマンションに変わっています。
宝塚大橋[地図]には,『愛の手』という名の,男性的な掌の上で舞う裸婦像がありましたが,それも撤去されてしまったようです。像が設置された当時は女性差別がどうとかでもめてました。掌の上で舞う男の裸像が突然置かれていたのも覚えています。反対派が設置してたのか・・・。若い裸の女の像だし,思想を持たない小学校アホ男児には弄りの対象で,舞ってる裸婦は担任の先生だとふざけておりました。
長寿ガ丘にある,謎の白亜の仏塔へ。行く途中,道に迷って斜面で止まり,とうとう立ちゴケやっちゃいました T_T
長寿ガ丘の白亜の仏塔は日本山妙法寺[地図]と言います。「妙」の字がつくお寺はたいてい日蓮宗系で,ここもそう。日本山という宗派のようです。新幹線の広島駅や熊本駅からも山の上に同じようなかたちの仏塔があって,それらも同じ日本山のものです。ここのお寺はちょっと荒れているようです。
門司の仏塔は,似てはいるものの,日本山のものではありません。
この山の麓には,かつてウヰルキンソン炭酸の工場[地図]がありました。跡地はマンションになったようです。いまやアサヒビールの一ブランドですが,元々は神戸の外国人が興した工場です。「記念館」とあったのですが,なんか地域の公民館っぽい。年末で閉まっていたので,中にどんな展示があるのかわかりません。
この記念館のすぐ向かいにあるのが,人がすれ違えない日本一狭い橋,「生瀬水道橋」[地図]です。幅60cmで畑の畝と畝の間ぐらいの狭さです。どう見ても,これは武庫川を渡る水道管を保守するためのキャットウォークです。
どれもわざわざ旅行で見に行くところではありません。
(つづく)