刈谷に出張。
前回,刈谷に出張したときに,味噌煮込みうどんを食べに訪ねた角丸うどん店で,「志の田うどん」という聞き慣れぬうどんを見つけ,どんなのだろうと思っていました。そのときは味噌煮込みうどんがお目当てだったので,次回に取っておこうとスルーしていました。
「志の田」→「信太」→「信太山の狐(陰陽師の安倍晴明の伝説上の母親)」→「キツネ」→薄揚げが入ったうどんかな --- と思っていたのですが,帰宅後に検索したところ,それで当たっておりました。和食界隈では,薄揚げのことを「志の田」と呼び,いなり寿司のことを「志の田寿司」とも呼ぶそうで。存じ上げませんでした。
専ら名古屋周辺のお店で提供される,知られざる名古屋めしとのこと。『蕎麦ときしめん』の清水義範先生の一番推しらしい。
20年近く名古屋詣でをしていて,あらかた名古屋めしは食べ尽くしたと思っていたのですが,志の田うどんは知りませんでした。ネットにあふれる名古屋めしの記事でも,紹介されている例を見たことがありません。
ネットの記事を検索していて,店主による名前の由来の説明がとてもわかりやすくプロ意識を感じたので,総本家えびすや本店[地図]に行きました。後からできた無料案内所のとなりという,ちょっと気の毒なロケーションになっていますが,お店は見つけやすくなっています。
r.gnavi.co.jp具が「志の田」で,麺はうどん,そば,きしめんが選べるのですが,迷わずきしめん。
麺は,ベトナムのフォーのように透き通る感じに薄くて軟らかく,やさしい味の出汁によくなじみます。二日酔いや,名古屋めしで味噌疲れしたときによさそうです。と書きつつ,お酒も味噌もしっかりいただきました。『義左衛門』という伊賀のお酒らしいです。
1日しっかり働いて,ほろ酔い気分で宿へ。