おたくぐさ

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平戸に行ってきました。 (7)

前回

オセロゲームと旅は隅を取る! 陸路で本土から行ける最西端に行った後は,九州本土から陸路で行ける北西端,生月島の大バエ灯台に。

「北西端」は東西南北端よりわかりにくいです。北東から南西に45度に定規を置き,定規を北西方向にずらして,最後の最後まで残った陸地の一点が北西端・・・という定義でよさそうです。といっても,地球は丸いので,一般のメルカトル図法の地図では誤差が問題になるかもしれません。サイト「どこでも方位図法」で大バエ灯台を中心とする正距方位図法による地図を描いてみました。わかりやすいように地図は北東を真上にしており,北西端は左の端ということになります。大バエ灯台は明らかに九州本土から陸路で行ける北西端ですが,日本本土から陸路で行ける北西端ではなさそうです。先の定義で行くなら,日本本土の北西端は稚内宗谷岬か野寒布岬あたりになりそうです。稚内,北ではあるけど西なのか? --- なんか感覚的には受け付けません。でも,仮に日本本土の北西端が生月島だったとしても,生月島は西ではあるけど北という感じはしません。なんだか収拾がつかなくなってきました。日本本土の北西方向は思いっきり日本海で空いているのが,納得できる北西端を決められない理由かもしれません。

大バエ灯台を中心とする正距方位図法の地図

生月島といえばオラショオラショと言えば立教大の皆川達夫先生。以前,その皆川先生が書かれた『オラショグレゴリオ聖歌とわたくし』という文章がネットに出ていました。現地の人が詞の意味もわからず長く謡い続けていた「オラショ」を,これはもとは昔,宣教師が伝えた賛美歌のラテン語だと直感し,ついにはスペインの図書館でその原曲を見つけ出す・・・ド理系の私にさえ,人文科学研究の意味,価値,魅力,プロセスが伝わる,5分で読める名文でしたが,皆川先生も鬼籍に入られ,いまやその文章は見られないようです。博物館のWebページあたりで復活,永久保存してほしいですね。

切支丹イメージの強い生月島ですが,大きな観音様,生月大魚籃観音地図]もいらっしゃいます。気づかなかったのですが,胎内も見られたようです。バイクは門前に駐めておけますし,駐車場もあるようです。なお,この辺はクルマで集落のほうに入り込むと,離合できない狭い道が続いて大変です。県道平戸生月線のほうから入って,もと来た道を戻るのが賢明です。

生月大魚籃観音

ツーリングの定番コース,塩俵の断崖[地図]と大バエ灯台地図]へ。20年前に来たきり。日本の海岸の名景のたいがいは柱状節理なのですが,塩俵の断崖もそうです。

塩俵の断崖
大バエ灯台
東シナ海

生月大橋のそばの道の駅生月大橋地図]で,大好きな平戸郷土菓子「カスドース」をお土産にゲット。平戸の外では,長崎や福岡でもなかなか売られているのを見ないのですが通販で買えるようです。

生月大橋

福岡へ直帰。2時間半ほどで着きました。このあたりは以前は福岡から本当に遠いところで,4時間ぐらいかかっていたと思います。西九州道のおかげでアクセスが相当改善しました。

つづく