（前回）
旧齋藤家別邸［地図］。豪商の別荘だそうです。
二階の広々とした座敷とそこから見下ろす庭園の眺望が素晴らしいです。
一階もいい感じ。
このような庭園に開けた開放感のある日本家屋は素敵なのですが，地震が心配です。阪神大震災のときに被災地を歩き回った経験では，壁の少ない縁側のほうに家がひしゃげてしまうのです。風呂，トイレ，押し入れ，階段といった壁の多い箇所はよく残っていました。
ここからほど近くにあった「古町花街」の変遷が展示されていました。1930年と1958年の地図が出ています。何も説明されていませんが，「1958年」というのが意味深です。地図を比較してみると，どうも1956年の売春防止法の制定で業態を変えたところが多いのではないかと思います。置屋（地図中黄色）と待合（地図中橙色）が激減し，料亭（地図中茶色）が増えています。
同じ場所の今の地図。赤く着色しているところがそうです。
繁華街を歩いていて，新潟市道路元標［地図］なる碑を発見。北陸地方を旅しているとお世話になる国道8号はここに始まり，京都の五条烏丸に終わるらしい。総延長592km。一方，国道7号もここから始まっていて，青森まで518km。京都から青森に行くのに，新潟まで来れば7～8割と思っていたのですが，まだまだ中間ですね。まあ，概して西日本の人間は東北地方の大きさがわかってません。
（おしまい）
