洗濯乾燥機の乾燥機能の調子が悪いので,浴室乾燥機で洗濯物を長時間乾かしていたら,今度は浴室乾燥機の方が壊れてしまいました。ブレーカは落ちていませんが,リモコンは全く点灯しておらず,まるで停電したような状態です。機種は三菱電機の「バスカラット24」,V-143BZL。
【お断り】 下記の記事は三菱電機の V-143BZL を前提として記述しています。他機種や他社製品でも通用する内容もあれば,そうでない内容もありますので,参考にされる場合は自己責任でお願いします。たとえ同じ型番でも設計が変更されている可能性もあります。なお,ブログ主は一切責任を負いません。
先に結論から
「バスカラット24」 はマンションのユニットバスで広く採用されている浴室乾燥機だと思います。
こちらの浴室乾燥機は,どうも下記の写真の赤枠で示すヒータ部の埃をマメに掃除しておかないと,放熱が悪くなって機器が過熱し,温度ヒューズが切れてしまうようです。温度ヒューズが切れると,冒頭に述べたような「停電」状態になってしまいます。ヒータ部に掃除機の先をあてて埃を吸い込んでしまいましょう。
ずっとヒータ部の掃除をしていないようでしたら,埃がお風呂の湿気を吸って堆積し,ヒータに固着してしまっていると思います。そのような場合はヒータの格子を外して掃除をしたほうがよいでしょう。上の写真の矢印部分のネジを横から外すと,下の写真ようにカバーが開きます。下の写真の赤丸部分のネジを外すと格子が外れますので,古い歯ブラシ等で固着した埃を掃き出しましょう。(直前まで浴室乾燥を使っていた場合はヒータが冷めてから作業をしてください。)
湿気を含んだ埃は堆積,固着しやすいので,浴室乾燥機を使った後に,ヒータ部についた乾いた埃を掃除機で吸い出すようにしたほうがよいと思います。
カバーの裏側も大変なことになっていると思います。蝶番のところでカバーも取り外せます。取り外して洗ってしまいましょう。
写真で見えているように,ファンの真下にはエアコンと同じようなフィルタがあります。このフィルタについては,別にカバーのネジを外さなくとも,横からつまんで簡単に取り外し,取付けが可能になっているので,風呂掃除のたびにすすげばよいでしょう。
浴室乾燥機が壊れるとトイレの換気も止まる。
浴室乾燥機は換気の機能を持っています。むしろ,もともと換気扇だったものに乾燥機能をつけたのが浴室乾燥機なのかもしれません。機種にもよりますが,単に浴室の換気のみならず,下の図のように,配管によってトイレや脱衣場の換気を担っていることもあり,温度ヒューズが切れて主電源が止まってしまうとこれらすべての換気ができなくなってしまうようです。
たとえ浴室乾燥機は壊れていても,トイレの換気扇のスイッチを入れれば,スイッチに電流が流れてパイロットランプは点灯します。ユーザからすれば,トイレの換気がなされているものと誤認させられる訳です。
Lessons Learned: パイロットランプはスイッチのON/OFFを示すもので,機能の動作を示すものではない。
温度ヒューズが飛ぶと本当に面倒!
過熱で温度ヒューズが飛ぶと本当に面倒くさいことになります。
温度ヒューズが飛んだときは,以下の絵のような部品(写真を撮るのを忘れた)を交換しなければなりません。そのためには,浴室乾燥機を天井から降ろして,あちこちネジを外して筐体を開け,機器内でコードを取り回さないといけません。また,浴室乾燥機を取り外したり,再び取り付ける作業には電気工事士の資格が必要です。電気工事士の資格を持っていない場合,街の電気屋さんに頼むことになりますが,工賃,部品代,出張費で数万円は取られるかと思います。
(つづく)