今日は刈谷の自動車部品メーカさんとお仕事。訪問の時間まで90分ほどあったので，依佐美送信所跡［地図］に行ってきました。
最近行った針尾無線塔（下記記事）と同様，戦前に作られた長波超長波の送信設備です。真珠湾攻撃の暗号「ニイタカヤマノボレ」は針尾じゃなくて，ここから送信された可能性が高いとのこと。
【訂正】17.4kHzの電波を出す依佐美送信所は，長波（30kHz～300kHz）ではなく，超長波（3～30kHz）の設備でした。
刈谷駅から依佐美送信所に行く使勝手のよさげな公共交通機関はないのですが，心配無用。太っ腹の刈谷駅前観光案内所［地図］が電動アシスト自転車とヘルメットを無料で貸してくださいます。用意するものは身分証と保証金1000円。保証金ですから，自転車をちゃんと返却したら1000円は返してくれます。案内所が閉まる18時より30～15分前ぐらいまでに返せばOKです。タダで貸してもらっているのにアレですが，乗心地は悪かったです。空気が抜けてるのか，バネがへたってるのか。
【追記 2024.01.13】乗心地が悪いのはたぶんノーパンクタイヤを使っているからです。
刈谷駅から依佐美送信所まではこの自転車で10～15分です。
建物の外にアンテナの脚部のみが残されています。仮に全部残っていたとしても，ワイヤの張力で支える今風の鉄塔のアンテナで，コンクリートで作られていた針尾無線塔のような重厚感はなかったと思います。
依佐美にしっかり残っていて針尾にないものといえば，アンテナ以外の，長波の信号を作り出す回路の部分です。モータを回して，高周波の発電機を回して機械的に長波を作り出すというもので，この原理は針尾と同じものだと思います。周波数は17.4kHz。
依佐美送信所は「フローラルガーデンよさみ」という公園の一角にあります。駐車場は無料。バイクも自転車も適当なところに駐められます。見学も無料。
（つづく）
