おたくぐさ

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浴室乾燥機のヒータ掃除を怠けると面倒くさいことになる。 (4)

前回

天井から浴室乾燥機を降ろしたところで,筐体を開け,温度ヒューズの交換作業に入ります。

【お断り】 下記の記事は三菱電機の V-143BZL を前提として記述しています。他機種や他社製品でも通用する内容もあれば,そうでない内容もありますので,参考にされる場合は自己責任でお願いします。たとえ同じ型番でも設計が変更されている可能性もあります。なお,ブログ主は一切責任を負いません。

【注意】 以下は電気工事士の資格を持っていないと違法になる作業です。ブログ主は開業はしていませんが,第二種電気工事士の資格を保有しています。

配線の全体像

浴室乾燥機の上から見た交換部品の配線は以下の写真のようになります。写真では基板の上の覆いはすでにはずしています。黄色の線が配線となります。実線はこの状態で目に見える部分,点線は見えない部分です。配線は電源端子の非接地側から出発し,電流ヒューズ,ヒータに接触した状態で設置される温度ヒューズを経て,コネクタを介して基板につながります。温度ヒューズが飛ぶと基板への電源入力が断たれるので,浴室乾燥機がウンともスンとも言わなくなるのです。

上から見た交換部品の配線

浴室乾燥機の下から見た交換部品の配線は以下の写真の通りです。こちらの写真では上側の配線は省いています。また,ファン部分の覆いをすでにはずしています。上側からやってきた配線は,筐体の縁を通ってヒータに向かい,ヒータに接触した状態で設置される温度ヒューズを通り,再び筐体の縁を取って基板のコネクタに向かいます。

下から見た交換部品の配線

以下の写真はヒータの保持部品からヒータを取った後の状態を撮ったものです。写真の赤線枠にあるのが温度ヒューズです。この温度ヒューズはヒータと接触しており,ヒータが過熱状態になったときは切れるようになっています。

温度ヒューズ

温度ヒューズの交換はとても面倒なことがわかっていただけるかと思います。

温度ヒューズが本当に切れているかの検査

本当に温度ヒューズが悪いのか検査するには,交換部品のコネクタを基板からはずし,コネクタと電源端子の非設置側の導通をテスタ等で確認します。導通がなければ,電流ヒューズか,温度ヒューズか,その両方が切れています。その場合は部品を交換します。

そうでない場合は基板が壊れています。その場合は機器ごと買い換えないとしょうがないのではないでしょうか。

部品の交換

あちこちネジをはずして交換部品の配線をします。元々ついている(ヒューズの飛んだ)部品の配線を参考にされるとよいと思います。元々ある部品の取り外しは丁寧にしようとすると大変ですので,ブログ主はニッパーで配線を切って取り出しました。どうせ壊れてるんだし。

難しい作業はないのですが,ただただ面倒臭いです。清掃をしながら,また配線を調査しながらの修理でしたので,2時間かかってしまいました。

浴室乾燥機の再設置

部品の交換を終えたら,あとは浴室乾燥機の再設置です。基本的に取り外しと逆の作業になりますが,取り外し時に外した「仮固定金具」は浴室乾燥機を天井に再設置する前に取り付けます。ケーブルをつなぐときには非設置側(L,黒色)と接地側(N,白色)を間違わないよう,そして心線の露出のなきように接続です。リモコンケーブルの接続も忘れずに。

一連の記事が同じ状況の方の助けになると幸いです。

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(おしまい)